徒然日記

徒然なるままに書いていきます 固めのものからゆるい日常まで書きたいものを

断食道場に行ってみた

皆様、毎日3食しっかり食べてますか?

飽食の時代にあっては、日々美味しいものが供給され続け、時には暴飲暴食をしてしまうこともあるでしょう。

 

そんな日々では胃腸にブラック企業もビックリの休みなしの過酷な労働を強いてしまっている訳です。

 

そうなると行くしかないですよね?

 

そう…断食道場に…!!

 

というわけでやって来ましたのは、群馬県の桐生断食道場です。

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今回体験するのは、3泊4日の週末体験コースです。

refresh-kiryu.com

 

お部屋は大部屋です。The 道場、合宿所って感じで良いですね。ちなみにエアコンはないので、時期によっては死ぬほど暑いです。
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そしてヨガ、食事などをするのはこちらの大広間。
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写真に写ってはないですが、手前の壁が鏡になっています。

 

厨房はこんな感じです。
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謎の酵素を発酵させていて、そのせいで壁が黒くなっているとのこと。
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断食道場って実際何するの?って感じですけど、大まかに1日の流れはこんな感じです。

道場の一日 | 関東・群馬の断食・ダイエット-桐生断食道場-

 

スケジュールを見ると、食事あるじゃん!って思いますよね。

ちなみに朝食はこちらです。

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玄米を中心に薬草とかを焙煎・製粉したものだそうです。

これに番茶を入れて、練り練りすると朝食の完成です。
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見た目はちょっとアレですけどね…。味はきな粉を草感強めにした感じです。

 

昼のヨガ的なやつは、こんな感じのDVDを見ながら90分やります。

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お待ちかねの昼食は葛のスープです。

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これを1口200回噛んで食べるように指導されます。

そうなると会話も困難なため、虚空を切り裂いて歯がぶつかり合う音、たまに嚥下する音が響くのみです。

飲み込むタイミングがあったら会話を少しするといった感じで30分かけて食べ(?)ました。

普段だったら1分で飲んでしまいますけどね。

 

午後はお散歩の時間です。

お散歩か山登りか選べると言われたので、近くの吾妻山登りへ。
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ご覧のとおりかなりハードな道なりです。

 

乗り越えると良い景色を見れるので、登る価値はあります。
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ちなみに散歩時間には梅干しが支給されます。

不思議なことに食べ終えてタネを舐めていると喉が渇かないのです!!

これは貴重なライフハックなので、みなさんも断食中運動する時はご活用ください。

 

夕食の時間です。
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もう説明はいいですね。葛のスープです。

醤油はかけてもいいので、ドバッといきました。

 

ちなみに1日の間に取れる水分は湯飲み茶碗5杯分、大体500ml程度です。

どう考えても普段と比べて、食べてる量、水分ともに不足しております。

 

3日目は朝起きて身体がダル重です。朝のヨガでさらにダルくなりましたが、道場の人に報告すると「排毒してますねぇいいですねぇ」とのこと。

曰く断食によって体内に残っていた毒素が排出される過程でおこる身体の変化らしいです。好転反応とも言うらしい。

 

3日目の昼食からは断食から復帰するための、いわゆる回復食になっていきます。
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玄米お粥みたいなもんです。この頃にはすっかりやられているので、玄米入ってる!!!!ってめちゃくちゃテンション上がります。

 

午後はあることをすることに。

断食をして腸を空っぽにしても、こびりついている毒素(宿便とも言う)が溜まっているので、本当に意味で腸をスッキリさせるためには、やるしかないんです。

 

腸洗浄を…

 

バケツに入っている番茶ベースの液体5Lをねじ込んでいくとのこと。もちろん何度かに分けてですが。
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え…?入るの?これが…そもそもどうやって?

はぁ…プラスチックの部分をお尻にいれて?しゅぽしゅぽすると…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ア゛ッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!???

おああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕食です。

遂にスープにキャベツと白菜が入ってきました。
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今となっては何でだって感じですが、見た瞬間に平時の鰻丼並みにテンションが上がってました。当時はそれぐらい固形物が入っているだけで嬉しかったのです。

 

朝悪かった体調も回復食を食べてからはぐんぐん良くなっていって………

これお腹減りすぎて体調を悪くして、食べて回復しているだけでは…???

 

なんて疑問を抱きつつ寝て起きて、最後におにぎりを貰って3泊4日の断食体験が終了しました。

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【感想のコーナー】

・2kgほど減量しました。元々太っていたわけではないですが、この生活したらそりゃ痩せるわ!という感じなので、どうしようもなくなったら行ってみるといいと思います。

人間意外と食べなくてもなんとかなるもんだなぁということを知るうえで良い経験でした。あとは食べ物をよく噛むようになり、満足感が得やすくなりました。

・排毒とか好転反応は正直懐疑的でした。一緒に行った友人は断食のことを、飯版サウナと言っていました。さもありなんかと。元々健康体の人が行っても感動は薄いかもしれません。

・断食体験しに来ている人とかは普段関わる機会がない方々だったので、そういった人と関われたのは自分を広げるうえですごくよかったです。

 

皆さんも是非一度、体験してみてはどうでしょう。

それではまた。

歴代日本人宇宙飛行士が宇宙飛行士になった年齢まとめ

遂に発表されました宇宙飛行士選抜試験の募集要項。
astro-mission.jaxa.jp

「宇宙飛行士に、転職だ。」という魅力的なキャッチフレーズ。
是非とも転職したいところではありますが、様々なことを検討しなければなりません。

例えば、年齢です。宇宙飛行士になるということは入り口に過ぎないことを鑑みると、「若さ」というのは重要な要素になるでしょう。
今後は5年に1度程度の頻度で募集すると宣言されていますので、何歳までだったら挑戦できるか=何回挑戦する機会があるのか
ということに直結します。

そこで歴代宇宙飛行士が何歳の時に宇宙飛行士になったのか?ということを知りたいわけですが、ネットで調べても下記のような資料は出てきても、ピンポイントで欲しいものはなかったので作成しました。

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JAXA宇宙飛行士採用履歴
JAXA | 宇宙飛行士募集に関する発表についてより引用

なお、ここでは「宇宙飛行士になった=宇宙飛行士選抜試験に合格した」としています。
厳密には国際宇宙ステーションISS)搭乗宇宙飛行士候補者基礎訓練を合格して初めて宇宙飛行士になれるのであり、前述の段階では宇宙飛行士候補者ですが、情報のニーズを鑑みて選抜試験突破時とします。

それではどうぞ。


【第1回:1985年8月結果発表】
毛利衛(研究者)37歳6か月
向井千秋(医師)33歳3か月
土井隆雄JAXA職員)30歳10か月

【第2回:1992年4月結果発表】
若田光一全日空整備士)28歳8か月

【第3回:1996年5月結果発表】
野口聡一IHI技術者)31歳1か月

【第4回:1999年2月結果発表】
古川聡(医師)34歳10か月
星出明彦(JAXA職員)30歳1か月
山崎直子JAXA職員)28歳1か月

【第5回:2009年2月結果発表】
大西卓哉ANAパイロット)34歳 (誕生日不明)
油井亀美也(航空自衛官)39歳0か月
金井宣茂(潜水医師)32歳2か月

正確に言うと、金井宣茂さんは2009年2月結果発表時は第一補欠という扱いです。同年9月に追加採用となっています。

30歳前後半がボリュームゾーンですね。結果発表の1年程度前から募集があるので、応募時の年齢もおおまかに分かります。
大卒後実務経験3年となるとその時点で25歳。そうすると、挑戦する機会は多くても2、3回ということになるんでしょうか。

次ここに名を刻むことになるのは誰なのか。非常に楽しみです。

Excel VBAで執筆管理ツールを作成した

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完成イメージはこんな感じです。

本ツールを使って出来ることは以下の通りです。
・ボタンクリックでファイルの開閉
・執筆時間、書いた文字数などの記録
・バックアップファイルの自動作成

実際に今回作成したコードを下記に示します。
環境はWindows10でMicrosoft 365 Personalです。

Sub 執筆開始時マクロ()
' 執筆開始時マクロ Macro

'変数宣言-------------------------
    
    Dim 連番 As Integer
    Dim Filename As String
    Dim 開始字数 As Integer
    Dim wdApp As Word.Application
    
    連番 = Cells(Rows.Count, "A").End(xlUp).Row
    Filename = ThisWorkbook.Sheets(1).Name
    
'変数宣言-------------------------

'シート名のwordを立ち上げる-------

    On Error Resume Next
    
    Set wdApp = CreateObject("Word.Application")
    'wordアプリケーションを立ち上げる(オブジェクト生成しただけ)
    
    wdApp.Visible = True
    'wordを可視化する(前の処理ではオブジェクトとして生成されただけなので、画面上には何も現れてこない)
    
    Set wdDoc = wdApp.Documents.Open(ThisWorkbook.Path & "\" & Filename & ".docx")
    'ファイルの立ち上げ(Excelファイルと同じディレクトリにないと立ち上げられない)
    
    Call AppActivate(Filename)
    '立ち上げたwordファイルを最前ウィンドウに持ってきくる
    
'シート名のwordを立ち上げる-------
    
    
'進捗管理シートに各種情報を記入---
    
    開始字数 = wdDoc.Characters.Count
    Cells(連番 + 1, 1).Value = Cells(連番, 1).Value + 1
    Cells(連番 + 1, 2).Value = Date
    Cells(連番 + 1, 3).Value = Time
    Cells(連番 + 1, 6).Value = 開始字数

'進捗管理シートに各種情報を記入---
    
    Set wdDoc = Nothing
    
    End
    
End Sub

主にやっていることはコードをみたままですが、
・同一ディレクトリ内にある、管理シート名のWordファイルを立ち上げ
・連番、日付、開始時間、開始字数をシートに書き込み
という感じです。

基本的にはVisible=Trueは固定にしておいた方がいいです。
最後に Set wdDoc = Nothing としているのは、こうしないとメモリが解放されないからです。

注意点としては、テーブル化すると連番で取得するセルの位置がテーブル範囲内で一番下の行の位置となってしまうので、テーブル化する場合はコードの改変が必要です。

そして、こちらが執筆終了時に使うマクロのコードです。

Sub 執筆終了時マクロ()
' 執筆終了時マクロ Macro

'変数宣言-------------------------
    
    Dim 連番 As Integer
    Dim Filename As String
    Dim 終了字数 As Integer
    Dim wdApp As Word.Application
    Dim doc As Document
    
    連番 = Cells(Rows.Count, "D").End(xlUp).Row
    Filename = ThisWorkbook.Sheets(1).Name 
    
'変数宣言-------------------------
    

'シート名のwordを立ち上げる-------

    Set wdApp = CreateObject("Word.Application")
    'wordアプリケーションを立ち上げる(オブジェクト生成しただけ)
    
    wdApp.Visible = True
    'wordを可視化する(前の処理ではオブジェクトとして生成されただけなので、画面上には何も現れてこない)
    
    Set wdDoc = wdApp.Documents.Open(ThisWorkbook.Path & "\" & Filename & ".docx", ReadOnly:=True)
    'ファイルの立ち上げ(Excelファイルと同じディレクトリにないと立ち上げられない)

'シート名のwordを立ち上げる-------
    

'バックアップファイルの作成-------
       
    With wdDoc
    終了字数 = .Characters.Count
    .SaveAs2 Filename:=ThisWorkbook.Path & "\" & Filename & "_バックアップ" & "\" & Filename & "_v" & 連番
    'このWorkbookのpathの下階層にある「Filename_バックアップ」フォルダに保存
    .Close
    'バックアップ作成
    
    End With

'バックアップファイルの作成-------

'進捗管理シートに各種情報を記入---

    Cells(連番 + 1, 4).Value = Time
    Cells(連番 + 1, 5).Value = "=HOUR(D" & 連番 + 1 & "-C" & 連番 + 1 & ")*60+MINUTE(D" & 連番 + 1 & "-C" & 連番 + 1 & ")"
    '=HOUR(D2-C2)*60+MINUTE(D2-C2)
    Cells(連番 + 1, 7).Value = 終了字数
    Cells(連番 + 1, 8).Value = "=(G" & 連番 + 1 & "-F" & 連番 + 1 & ")"
    Cells(連番 + 1, 9).Value = "=(H" & 連番 + 1 & "/E" & 連番 + 1 & "*60)"

'進捗管理シートに各種情報を記入---
       
    
    Set wdDoc = Nothing
    Word.Application.Quit
   

    End
    
End Sub

こちらもやることはコードそのままです。
バックアップファイルを作成して、各種情報のための数式を記入する。
ファイルを立ち上げるコードをもう一度書いているのは、既に開いているファイルを取得するという方式が上手くいかなかったからです。
「既に開いているファイルです」みたいなメッセージを表示させないために「ReadOnly:=True」を埋め込んで、読み取り専用として開き、各種情報を取得したらそのまま閉じるという方式にしました。

使った感想
便利な点
・気持ちのオンオフの切り替えがしやすい。
定量的なデータが取れる。特に1時間にどれくらい書けるかが分かって工数予測がしやすかった。
・バックアップファイルの自動作成。言わずもがな。

課題
スマホで使えない。マクロがオンラインでは利用できないため。
・onedriveで使えない。onedriveはディレクトリのパスが変になるため。
・タイトルを変えると対応できない。
・(このツールを作成したら満足して肝心の執筆活動は大して進まなかったこと)

参考にしたサイト
Excel VBA Wordを操作する主なプロパティとメソッド

上述のonedrive問題は下記のサイトの方法で解決可能?
VBAでOneDriveに保存してあるファイルのパスが「https://d.docs.live.net/」になって困った時の解決法はコレだ | 気楽生活 - OFFICE & OUTDOOR -

享楽的に、刹那的に、利己的に生きる

「享楽的に、刹那的に、利己的に」
これが今の自分の基本的な思想の中核であり、キャッチフレーズとなっております。

文面で言うとやばいやつ感がするけれど言い訳をさせてください。

かつての自分はどうせなら社会の為になるようなことしてみたい~とか漠然と思っていたけれど、大学生活で色々学んでいくうちに変化していって辿り着いた結論です。

生命科学の本*1を読んだら「生物は遺伝子を運ぶための乗り物」とか言われるし、
科学哲学の本*2を読んだら「科学と非科学の境界なんか曖昧だ」とか言われるし、
実存主義の本*3を読んだら「世界は実在しない」とか言われるし、

この世界に何も信じられる確かなことはないんじゃない、もう意味わからんってなってしまいそうになることも…別になかったですけどね。

遺伝子を運ぶための乗り物?生きてるんだからそれで良いよだし、
科学と非科学の境界が曖昧?自分は科学という宗教を信仰しているし、
世界は実在しない?それはもうどうしようもないから逆にどうでもいいよ、
って感じなんですよ。

ただそれっぽい理屈を立てて自分が正しいとか思いあがるのは止めようと。それだけの話です。
そうした思想的な紆余曲折を経て「今ここにある自分がどう感じているか」これだけは信じられるなという結論に辿り着き、そういう意味で刹那的に生きようと思いました。
そしてその刹那的に生きる上で判断基準となるのが、自分がどう感じているのか、「楽しいのかどうか」というシンプルなパラメータだけを基準にしようと思って享楽的にというキーワードになりました。まあどうせ生きるなら楽しく生きたいですし。

これだと自分勝手に生きすぎているように感じられるかもしれないけれど、実は自分は献血とか好きです。あとは高校生のころに学校の有志で東日本大震災の復興ボランティアに行ったこともあります。
なんでそんな話をするんだ、利己的じゃなくて利他的じゃん。って思われるかもしれませんが、そこも今では論理的整合性が取れるようになっています。

そういう利他的な行為(とされるもの)をする際には偽善という批判がつきもの*4です。これはもうシンプル「やらない善よりやる偽善」という一言に尽きると思っているんですけど、それでもなお自分の中で「じゃあどうして自分はそういうことをやろうと思うんだろうか」という問題は解決できていませんでした。
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鋼の錬金術師15巻 ©荒川弘

結論を言うと、いわゆる徳を積みたい、人を助ければきっといつか自分を助けてくれるかもという期待があるから人を助けるだけなんだろうなということになりました。
利他的な行為だろうと純度100%の利他的な気持ちで行為するというのは自分には無理で、利己的な理由があってこそだということに気が付きました。
逆に言えば利他的な行為と自分が信じていたものも、利己的だということを認め、論理の接着剤とすることで結果的に利他的になれるというわけです。そういう意味での利己的というキーワード。
世の中なにが真の意味で良いことかは全く分からないので、利己的に生きても結果的にそれが誰かの為になるならいいじゃないか、という感じですかね。
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宇宙兄弟35巻 ©小山宙哉

そういうわけでこれから働くうえでも自分は享楽的に、刹那的に、利己的に働きたいと考えています。
一笑に付されるような考え方かもしれないけれど、それでも今の自分がそう感じている考えていることは紛れもない事実なのだから。

『花束みたいな恋をした』はしゃらくせぇ映画じゃない

しゃらくせぇ映画。これが見る前の予感でした。 

主演が菅田将暉有村架純?タイトルが『花束みたいな恋をした』?

しゃらくせぇ。間違いない。

 

これは作中で言うところの「実写映画を増やす原因になっている人々」向けの映画だと思っていたので見ていなかった。

 

なのに何で見たか?

見た友達からこれを見て何を感じるか知りたいというブロガーとしては嬉しい御指名があったので、見に行ってきました。

 

見た前提で書くんで、まだ見てない人は見てから読むことをオススメします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結論から言うと好きなタイプの映画でした。

 

見る前こそしゃらくせぇ人たちをモチーフにした作品だと思ってたけど、サブカルに詳しい二人組(Twitterでフォローして好き勝手してるのを見たいような人々)でちょくちょく知ってる作家とか作品が出てくると嬉しいですね。

あの歳であそこまで広く抑えることは出来るのかと思ったりしましたけど、ご愛嬌でしょう。

 

ラストのファミレスのシーンで、これもしかして結局結婚するパターンか?って思ってたんですけどちゃんと別れてくれたので好きな終わり方です。作品としては。

現実であった話だったら何で〜って絶対言っちゃう気がしますけど。

 

一番はタイトルが好き。解釈が合ってるのか分からないけど、巧いタイトルだなぁって思いました。

『花束みたいな恋をした』というタイトルは一見素敵な人に出会ってハッピーハッピー✌️みたいな意味合いだと思ってたけど、違ってましたね。

 

序盤の偶然の一致とか演出がオーバーじゃないか?ってちょっと不満に思ってたけど、それもこれもタイトルで宣言してますもの。「花束みたいな恋」だと。

花束のように綺麗に飾られた恋だから脚色されたような話で当然ですし、「恋をした」というように過去完了の話であって、花束として機能しなくなったらお互い次の花束を探しに行くし。

タイトルを踏まえれば徹頭徹尾、麦くんと絹ちゃんの花束みたいな恋が枯れるまでを描いてる作品なんだって思うと納得出来ました。

 

 

あとは中盤からのすれ違いも何でだろう?って考えてみると簡単に言えば2人の考え方が違う。

 

作中で絹ちゃんが麦くんに「最近じゃあが多いんだよ」って言ってたのを拝借すると、

麦くんは「じゃあ」の論理で、絹ちゃんは「だけど」の論理なのかと

 

麦くんは

イラストレーターとして生きていけないなら、じゃあ就職しようだし

恋人としては上手くいかないなら、じゃあ結婚しよう

 

絹ちゃんは

資格とって事務の仕事に就職できた、だけどやりたいことじゃないから転職しよう

結婚して家族としてなら上手くいくかもしれない、だけど別れよう

 

一言で言うと現実主義と理想主義なのかもしれない。

それもイラストレーターを目指してた麦くん側が、理想を現実に打ちのめされて、現実主義になってしまっていると思うと少し悲しい気がする。

麦くんからしたら絹ちゃんが理想主義でいられるのは、そういう本気で打ち込んだ経験がないから(=仕事を舐めてる)のように見えてしまっていたのかと。

 

でも、そうやって違っていた二人が寄り添っていた様も、ある意味では花束のようって意味でタイトル通りだなって思うわけです。

 

この映画を見ながら自分はどっちかな〜って考えて恋人と話し合うのもいいかもなぁって思う一方で、終わり方が終わり方だし一緒には見ない方が良いのかという思い半々です。自分は一人で見に行ったからこのブログに書くことになってますけど。

 

とりあえず帰りに作中で度々言及されてた今村夏子の『ピクニック』が収録されてる『こちらあみ子』を買いました。

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まだ自分は「今村夏子の『ピクニック』を読んで何も感じない人間」になっていないでしょうか。

分子ガストロノミー料理を食べてきた

「分子ガストロノミー」という料理のジャンルを皆さんはご存知でしょうか?

 Wikipediaの説明を拝借すると

分子ガストロノミー(ぶんしガストロノミー、英: molecular gastronomy)とは、調理を物理的、化学的に解析した科学的学問分野である。分子美食学と訳されることもある。

分子ガストロノミー - Wikipedia

????????

 

この良く分からない料理分野に出会ったのは、食戟のソーマというジャンプ漫画でした。

でも漫画の話だし、その時は食べようと思えば食べられるなんて夢にも思ってなかったので、分子ガストロノミー料理と称してねるねるねるねを作ってキャッキャする生活を送る日々。

 

それからしばらくして出会ってしまったのが、オモコロのナムヤムパンリエッタさんブログ。

omocoro.jp

 

 食べようと思えば食べられる…!!そのことを知ってしまったので死ぬまでにやることリストに「分子ガストロノミー料理を食べる」が追加されました。

 

しかし、この記事が出た直後ということもあり予約は常にいっぱい…お金もないし、いつか行こうと思いながら時が経ち…突然のコロナ禍…外出が減り溜まるストレス…一方で出費が減り溜まっていくお金…それらは味めちゃ欲求(上記ブログ参照、味でめちゃくちゃになりたい欲求)に昇華されて、友達に唐突にラインを飛ばしました。

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持つべきものは「味でメチャクチャになりたくないか?」とかいう意味不明な誘いで全てを理解してくれるフットワークの軽い友人。これは間違いないです。

 

奇跡的にナムヤムパンリエッタさんのブログのお店も直近三日間だけ予約が取れそうだったので即予約。

 

前置きが長くなってしまいましたが、それほど自分にとっては待望の出来事だったということです。

 

ということでCelaravirdさんに来ました。

 

客層はマダムという感じの方々が殆どで、明らかに浮いていました。

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店内の本棚。 

 


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テーブルから既に品格が漂っている。

 

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メニュー表もオシャレ。

 

初めに総評を言っておくと本当に美味しいです。

ただ美味しさがわかる美味しさわからん美味しさに分岐してて、何回も頭の中でノブがわからんと言ってました。f:id:cobaltic:20210128202728j:image

 

そしてアルコールペアリングという料理に合うお酒が運ばれてくるというシステム。

最初に3択ぐらいアルコールの選択肢があったもんで毎回お酒を選べると思った友達がDetroit: Become Humanみたいだなって言っていたけど、間違いなくこの空間において変異体です。

 

そして待ち侘びた一品目がこちら。
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?????わからん。可食部どこ?????

メニュー表を見てみると

樹氷 コットン」

わからん…新しすぎる…この置いて行かれる感じが最高だ…

説明を丁寧にしていただいたけど、使われる単語に馴染みがなさ過ぎて聞き取れなくて、英語リスニングと一緒だ~って思いました。

ちなみに可食部は左側を向いている枝っぽいやつと、コットンを模したものは4つのうち2つだけ(2つは本物のコットンらしい、罠?)

ブログを書くにあたって味を思い出そうとしたけど今までにない味だったので再現性がなくてよく思い出せません。説明できないんで食べてください。


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2品目「毛玉 ビーツ」

これももちろん美味い。けど形容できないんです。

 
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3品目「林檎 マンチェゴチーズ」

やっと馴染みある食材きた~って思ったら


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芯の部分だけお食べください、とのことでした。余裕で全部食える気がしますけどね。


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4品目「牡丹海老 根セルフィーユ」

わかる美味しさ。セルフィーユがなにかわからないけどとにかく美味しい。


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メニュー表にはなかったけど、パンとバルサミコ酢が入ったやつ。

ようやく安心できるパンという食材。パンも当然美味しい。


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5品目「折り鶴」

この折り鶴は飾りではなく食べられるのです…どうやって作っているんでしょうか…


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6品目「冬の大地」

ネーミングのセンスが良すぎませんか?

野菜の甘味…そして下の謎の土を模したもののジャリジャリ食感…よくわからんけど美味しい!


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7品目「蟹 カルドッソ」

庶民の言い方をすればカニ雑炊。分かる美味しさ。


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8品目「百合根 トリュフ 白子」

ここでまたわからん美味しさに飛ぶのが辛かった。

いや 何度もいうけど全部おいしいんですよ。でももう味の振り幅が体験したことないもんだから形容できないし、振り回されてる感がすごい。これが味でメチャクチャになるってことなんでしょうか。


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9品目「帆立貝 スモーク」

容器を開けた瞬間燻製の香りがはっきりと感じれられる。帆立は分かる。最高。


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10品目「紀州鴨」

緑のやつは春菊のソース。メインディッシュらしく確かな肉感。


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このかき氷みたいなやつが「大きくて軽くて冷たい」というテーマで、口に入れると溶けるってレベルじゃなくて消える。霞を食べる仙人体験ができました。


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こっちは「小さくて重くて暖かい」というテーマで、この2つで

11品目「カカオ対照」

メニュー名が洒落すぎている。


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そしてほっと一息の日本茶。一番煎じと二番煎じをそれぞれ最適の温度帯で煎れているらしいです。


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この日最後のメニューは「冬の日の窓の曇り具合」を再現した箱に入れられてやってきて、指で拭いて匂いを嗅いでみてくださいと言われて嗅ぐとほのかに指先にバラの香りがついてる。オシャレが過ぎる…!!

ホントにバラの香りが付く曇りとかどうやってやってるんですかね??


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12品目「栗 ふたつのスノードーム ラズベリーソーダ

食べられるのは右側の3つ全部と左側の封筒の蝋の部分。

どこまで食べれるか分からなすぎる。

 

そして大満足&驚きの連続のコースが終了。大体3時間程度でしたがあっという間に過ぎ去ってしまいました。

 

食後に隣の席の貴婦人に何で知って来たんですか?と聞かれて少しお喋り。そら貴婦人が集う中若い男2人がいたらそうなりますよね。

隣の貴婦人はオープンした6年前から行きたいと思っていたとのことで、思い立って直ぐ予約出来たのは本当に運が良かったようです。

 

店員さんにも聞かれて、オモコロから来る人は多くいるということが判明しました。

 シェフの人にも聞かれて「分子ガストロノミー料理が食べたくて」と言ったら「分子ガストロノミーってそれだけでメニュー作るの難しいし厳密にはウチ違いますけどね」という衝撃の事実が告げられました。

でも、分子ガストロノミーという響きが素敵なのでそういうことにしておきます。

 

そしてお会計へ

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 気になるお値段は

総額 22334円

 

これをただのご飯代として捉えると確かに高いのかもしれませんが、人生で一度は体験してみたかったので大満足しています。

こういう上質なサービスは食事というコンテンツそのものに付随する雰囲気とか客層とかもてなしとか…そういったものひっくるめての値段ということも理解することが出来ました。

皆さんも是非この不思議料理を体験してみてください。 

技術に投資して資産形成

投資信託(特に積立NISA)での資産形成の啓蒙活動(大学生から始める投資信託 - 徒然日記)
をひっそりと行っているのですが、今回面白そうなものを見つけたので紹介したいと思います。

投資信託はさっくり言うと、少額でもみんなでお金を出し合うことで幅広く投資してリスクを減らして資産形成ができるシステムです。
とはいえ良く分からんまま投資するのも味気ないという皆さんにお勧めしたいのがテーマ型ファンドです。

これは特定のテーマに関連する企業に絞って投資信託が行えるというもので、eMAXIS Neo 投資のインフラに“革新”をプラス。ノーロード・インデックスファンドeMAXIS Neo(イーマクシス ネオ)
を例にとって紹介しますと

・自動運転・ウェアラブルフィンテックナノテクノロジーバーチャルリアリティー・宇宙開発・ドローン・遺伝子工学・ロボット
の9分野から選択できます。

リターンなどは公式サイトを参考にして頂くとかなりイケイケな感じがしますが、
投資信託なのに投資対象を絞っている(リスクが分散されていない)
・産業が成長したから取ってリターンが大きくなるわけではない

といったことに注意する必要があります。詳しくは(eMAXIS Neo(イーマクシス・ネオ)誕生、テーマ型ファンドを徹底評価 | 1億人の投資術)参照

個人的にはがっつり資産形成というより、応援したい技術にお金をちょっと投げて増えたらラッキーぐらいの心構えが良いと思います。

自分は宇宙開発に4万円、自動運転に2万円、遺伝子工学に1.5万円を振って今のところどれも順調に増えていてホクホクです。
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自分の好きな技術に投資して、お金も増やせる(かも)なテーマ型ファンドで皆さんも楽しく資産形成をしていってください!